【歌の練習に最適】正しいハミングを覚えよう
ハミングとは、口を閉じたままメロディーを歌うことです。
鼻歌と同じものだと思われがちですが、違います。鼻歌は口を開けて、鼻にかかった小さな声で歌うもの。ハミングは口を閉じています。この違いが、練習としての効き方を変えます。
ハミングは歌う前のウォーミングアップに向いています。この記事では、MとNの2種類の使い分けと、練習のときに気をつける点を解説します。
ハミングとは
そもそもハミングとは口を閉じてメロディーを歌うことを言います。
鼻歌と同じように思われがちですが、実は違うんです…!
ハミングは口を閉じているのに対し、鼻歌は口を開いて鼻にかかった小さな声で歌うことを言います。

合唱の楽譜に出てくるハミングの表記
合唱曲の楽譜では、ハミングはいくつかの記号で書き分けられています。「Hum.」だけでなく、フランス語の略記が使われることもあります。
| 表記 | 読み方・意味 | 歌い方 |
|---|---|---|
| B.F. Hum./m | bouche fermée (ブシュ・フェルメ) 閉じた口 | 唇を閉じて歌う、いわゆる普通のハミング |
| B.O. | bouche ouverte (ブシュ・ウヴェルト) 開いた口 | 唇は母音の形に開いたまま、響きを鼻に集める |
| n/ん | Nのハミング | 舌先を上の前歯の裏につける。唇は閉じない |
| Um | ウのハミング | ウ母音の口の形で歌う |
同じ「ハミング」でも、唇を閉じるか開けるかで響きが変わります。作曲家がどちらを求めているかは、この表記で読み取れます。楽譜に「B.O.」とあるのに口を閉じてしまうと、意図した響きになりません。
合唱で歌う機会がある方は、ここを押さえておくと譜読みが速くなります。
なぜ必要?
歌いたい曲があって、その練習のためにハミングをしよう!となる方は少ないと思います。
ですが、ハミングは歌う前の発声練習にも曲の練習にも使える万能な歌い方だと私は思います!
発声練習の時に用いる時は
- 声を響かせる場所、響かせ方を確認できる
- 高音を発声しやすくなる
- 腹式呼吸を意識できる
曲の練習に用いる時は
- 響きを継続するための確認になる
- 息つぎの際に沢山の息を吸う練習になる
と、このような形で様々なトレーニングに役立ちます!

2種類のハミングを知ろう
ハミングにはMの発音とNの発音があります。
私はレッスンで「”む”のハミング(Mの発音)と”ん”(Nの発音)のハミングをしましょう」と生徒さまに伝えています。
Mのハミングは口を閉じた状態で”む〜♪”と歌い、Nのハミングは”ん〜♪”と歌うということです。
実際にやってみると大きな違いがありますので、実感していただければと思います。
Mのハミング
こちらのハミングは空気を多く含んだ歌声になります。
ハミングをして唇や人中(鼻の下)あたりに振動がきていたら、上手にMのハミングができていると思います♪
Nのハミング
こちらのハミングは強くハッキリした歌声になります。
ハミングをして口の奥あたりに振動がきていたら、上手にNのハミングができていると思います♪

MとNはどう使い分けるのか
2種類あることは分かっても、どちらを使えばいいのか迷うと思います。Moon²のレッスンでは、響かせたい場所で選んでいます。
- Nのハミング…響きの位置を鼻のほうに上げたいとき
- Mのハミング…口腔(こうくう)あたりで響かせたいとき
先ほど書いた「Mは唇や人中、Nは口の奥に振動がくる」という感覚は、この使い分けと対応しています。いま自分の声がどこで鳴っているかを確かめ、動かしたい方向に応じて選ぶと考えてください。
どちらが正解ということはありません。目的が違うだけです。
気をつけるポイント
2つのハミングを知った上で
- 息を吐きすぎないようにコントロールする
- 力を入れずに脱力した状態で行う
こちらを気をつけて行うと、基本的なハミングの完成です!
意識して行ってみてください♪
ハミングがうまくできないとき
まず声を出してから、口を閉じる
Moon²のレッスンでは、ハミングがうまくできない方に先に声を出してもらってから、そのまま口を閉じてもらうようにしています。
最初から口を閉じた状態で響かせようとすると、どこに声を当てればいいのか分からないまま力んでしまいます。「あー」と普通に声を出し、その声を保ったまま唇だけを閉じる。この順番なら、響いている場所の感覚をそのまま持ち込めます。
うまくいかないときは、閉じるのを急がないでください。声が安定してから、ゆっくり閉じます。
音がこもって前に出ない
口の中が狭くなっていることが多いです。唇は閉じたまま、口の中だけ大きく開けるイメージを持ってみてください。奥歯の間に指1本ぶんの隙間があるくらいが目安です。
鼻がつまって響かない
鼻腔に息が通らないとハミングは響きません。鼻がつまっているときは無理に続けず、状態が戻ってから行ってください。
すぐ息が切れる
息を吐きすぎています。ハミングは喋り声くらいの音量で十分です。強く出そうとするほど息を使ってしまうので、弱くていいので長く続けることを優先してください。
高い音になると声が止まる
力が入っているサインです。いったん出せる高さまで下げて、そこから半音ずつ上げてください。止まる手前が今の実用的な上限です。
発声練習でハミング使う場合
ピアノやキーボード等の鍵盤楽器があれば、ドレミファソラシドと弾きながらハミングを行ってみましょう。
早いスピードで歌う必要はないので、ゆっくり響きを確認しながら行うことが大事です。
曲の練習でハミングを使う場合
歌いたい曲をハミングで歌ってみましょう。
響きを確認しながら歌えたら、次は歌詞とハミングを交互に繰り返しながら歌ってみましょう。
ハミングの響きを保ちながら歌詞に繋げていくので、実際に歌詞のみで歌う時に響きを保つ練習になります。
歌詞に変わった時に響きが落ちやすくなりますので、意識して行ってください。

実際にハミングしてみると
Mの発音とNの発音は聞こえ方も大きく違うことが分かるかと思います。
ぜひこちらも参考にしてみてください。
さいごに
ハミングは自宅でも気軽にできる歌い方です。
練習ができない環境でも喋り声くらいのヴォリュームで練習ができるので、オススメです!
是非やってみてくださいね!
もし分からないことがあれば、music salon “Moon²”のレッスンを利用していただければと思います(^ ^)
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