DTM初心者必見!
音楽制作に使用するパソコンの選び方!

Blog, 音楽情報

Desk Top Music(デスクトップミュージック)とは?

DTMとは、パソコンを使用して音楽を作ることを言います。また、一般的な音楽のみならず映画やドラマなどの作中BGMや効果音であったり音に関わる様々なものを作成編集することができます。

DTMを始める為に必要なものは?

DTMを始める為には、いくつかの道具を準備する必要があります。

PC(パソコン)

PCは、DTMの核となる部分です。
まず、PCスペックについてですがOS(オペレーティングシステム)と呼ばれるシステムの全体を管理するためのソフトウェアがあります。
DTMに使用するOSには大きく分けて2つあり、Windows OS と Mac OS があります。

現状ではどちらが優れているとは言い難いですが、後述するDAW(音楽を作るためのソフトウェア)やオーディオインターフェイス(PCに優れた入出力を作る機器)等の中には、Windows専用やMac専用のものがありますのでそう言った観点で選ぶこともアリだと思います。

予算について

購入費用が一番気になるポイントかと思いますが、個人的にはこれからDTMを始めたい方でもある程度高価格帯のPCを購入することをお勧めしたいと思います。低価格帯のPCを購入して動作が止まる、カクカクする、ノイズが入るなどのストレスを感じながら制作を行うことは理想の音楽を作る上で大きな障害になります。
だんだんPCを立ち上げるのが嫌になって音楽制作を辞めてしまう原因になってしまいかねないでしょう。

Macについて

2020年11月10日MacにApple独自開発のAppleシリコン[M1チップ]が採用されたことにより大幅に価格が下がりました。最安価格が115,280円(MacBook Airの場合)まで下がったことによりWindowsPCとMacPCの価格と性能のコスパ関係が崩れました。
しかし、音楽関係ソフトウェアは新しいシステムやパーツの対応に時間がかかることが多くまだAppleシリコン搭載のMacに音楽関係ソフトウェアは対応ができていないものが多いです。
今後の対応状況により、今までよりも格段に安い価格で高性能な音楽制作マシンを手に入れられる時代がすぐそこに近づいていることは確かでしょう。
もちろんM1 Macのデメリットも多少はありますがそれを踏まえても余りあるほどメリットが大きいことは容易に想像がつきます。僕自身は、2019年式の一つ昔のMacBook ProをCTO(カスタムオーダー)してかなりスペックを上げて購入しましたので動作には不満はありませんが、価格としては50万円ほどでしたので現状販売されているものの倍以上の購入費用はかかっていることになります。

MacBookシリーズ

1.MacBook Air

MacBook Airは前述した通り、2020年にAppleシリコン搭載となり低価格・高スペックの優良マシンになりました。
特徴としては、薄型・軽量で持ち運びに優れバッテリーも大幅に改善されポータブル環境での音楽制作にも向いていますし、音楽制作以外にもスマホとデザリングで通信を行い動画視聴や表計算ソフトの使用など様々な使い方ができると思います。
しかし、数点のデメリットとしてThunderbolt端子が2つか搭載されておらずThunderboltハブやドックステーションなどを用意しなければUSB機器や外部ディスプレイ、外部ストレージなどを多く接続することができません。
また、薄型・軽量を追求しての結果なのかこのPCにはファンが内蔵されていません。
ファンが内蔵されていないことにより、内部温度が使用に伴って大きく上昇していきます。PCパーツは、温度が上昇することによってパフォーマンスが低下していく傾向にあります。
ですので、長時間の作業をしたい方(30分〜1時間以上)には向きませんが、対策として冷却ファン付きのPCスタンドなどで外部から冷却する方法もあります。
自宅以外の場所に持ち出して長時間使用することが見込まれる場合は後述するMacBookProをお勧めします。
しかし、ファンがついていないと言うことはファンノイズが発生しないと言うことにもなります。
録音時にPCを同室に持ち込む場合、ファン搭載モデルではファンノイズがマイクに乗ってしまうことになります。
そう言った環境で録音が見込まれる場合はおすすめと言えるでしょう。

MacBook Air は、低予算で比較的ミニマルな制作環境を構築することが目的で外に持ち出して短時間の使用が見込まれる方にお勧めです。

2.MacBook Pro

MacBook ProのAppleシリコン搭載モデルに関しては、上記Airと同等機能になります。
相違点としては、ファンが搭載されており内部冷却機能があるので前述した熱による機能低下がある程度抑えられることになります。また、Thunderbolt端子が4ポートになっているので多少外部接続機器が多い環境でも構築することができるでしょう。
また、Intel搭載の一世代昔のモデルになれば価格はグンと上がってしまいますが、現状のAppleシリコン搭載Macでは不安定な音楽制作ソフトウェアとの安定性は上がりますのでその辺りを重視する場合はIntelモデルがお勧めです。

MacBook Proは、Airよりも予算が多く取れて自宅でも比較的大型の制作環境の構築がしたい、一方でPCを持ち運んでポータブル環境での制作・使用も視野に入れる方にお勧めと言えるでしょう。

3.Mac MINI

Mac MINIについてですが、上記MacBookProと性能上はほぼ同じと言えますが入出力の点で若干の相違があります。
Thunderbolt端子が2つUSB-Aタイプの端子が2つHDMI端子が1つとなっております。
また、Mac MINIは、デスクトップ機ですので当然ですがバッテリー駆動ではなく電源駆動になります。
そして上記2つのノートPCと違いこちらのデスクトップ機は別途ディスプレイを用意する必要がありますが価格としては最新モデルのAppleシリコン搭載モデルで¥79,800-になっているので格安で本体を手に入れられると言えるでしょう。

Mac MINIは、自宅のみでの制作をされる方でコストをできる限り抑えて高性能なMacマシンを手に入れたい方にお勧めです。

4.iMac

iMacは、24インチモデルと27インチモデルがありますが、24インチモデルは2021年4月21日に発表されたAppleシリコン搭載モデルで、液晶付きデスクトップPCとしては尋常ではない薄さ(11.5mm)でコンパクト(重量4.48kg)なモデルになっています。
カラーバリエーションも増えて7種類もありますし、電源ケーブルは磁石で接続することやインカメの画素数が1080p
に向上したことで昨今のオンラインでのミーティングなどでも満足させてくれるでしょう。
PCスペックとしては上記の3機種と同じです。
27インチは現状もIntel CPUを搭載したモデルで、価格は高くなります。また最新モデルほどのコンパクトさはありませんが個人的にはこのモデルの外観がスタイリッシュで好みではあります。
僕の音楽教室では以前にメインマシンとして使用していたiMacを待合スペースでの動画視聴用として配置してあります。

iMacは、デスクトップPCが欲しい方で最新機種の中でAppleシリコンモデルとIntelモデルを選びたい方やディスプレイごとAppleの洗練されたデザインを得たい方にお勧めです。

5.MacPro

Mac ProはMac PCで最高スペックを得られるクリエイティブマシンです。拡張性もあり購入後も性能を向上させることも可能です。大きな問題として価格が高すぎることにあります。
最低構成の購入でも¥659,780円〜と、まあ一般人の購入できる範疇を超えているとは思いますので、音楽制作を生業にする方や動画編集で4K以上の画質の動画をガッツリ編集するなど目的がある方でなければオーバースペックになってしまうと思いますので一旦は購入候補から外して良いと思います。

Windowsについて

Windows PCについてですが、1番のメリットはコスト面でしょう。
しかし、家電量販店などで販売されているPCでは音楽制作をするPCとしてコストパフォーマンスが高くないことが多いです。
WIndows PCの購入検討する際は、BTO(受注販売)のPC や音楽制作用に作られているPCを選択することをお勧めします。

Intel搭載PCのスペックについて

IntelというとWindowsPCに多く採用されているCPUのメーカーになりますが、その種類は多岐に渡ります。
Xeon→Core i9→Core i7→Core i5→Core i3→Pentium→Celeron と言ったようにグレードがいくつかあり(他にもありますが良く採用されているもの)Xeonが最高スペック、Cleleronが最低スペックとなります。
ここまでは、割と知られている方も多いと思いますがCPUには世代がありますので例えば家電量販店などで「core i7搭載」と記載があっても旧世代のCore i7 であれば最新世代のCore i5に劣るスペックなこともザラにあります。
なので、できる限りハイグレードで新世代に近いCPUが搭載されているPCを購入することがハズレを摑まされる可能性を減らせると思います。
また、AMDといったメーカーのCPUを搭載しているモデルもありますがこちらも同じくグレードと世代を意識して選んでください。
まだIntelを搭載したPCの方が多いかもしれませんが、AMDの方がコスパが良いとされていると認識しています。しかし安定性ではまだIntelに軍配が上がるでしょう。

BTOパソコンメーカー

1.マウスコンピューター https://www.mouse-jp.co.jp/


DAIV 5N https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/gdaiv-5n-h/
こういった高性能なノートPCも販売されているので他のモデルも予算や構成も合わせてチェックしてみてください。

2.パソコン工房 https://www.pc-koubou.jp/


音楽制作用PC https://www.pc-koubou.jp/pc/sence_infinity_daw.php?pre=cmm_lcr
パソコン工房には音楽制作用といったジャンルがあるのでその中から予算に合うものをチェックするといいでしょう。

3.ドスパラ https://www.dospara.co.jp/


DTM用PC https://www.dospara.co.jp/5create/cts_creator_dtm
ドスパラにもDTM用のカテゴリーがありますのでチェックしてみてください。  etc…


自作PCという選択

手先が器用な方や電子機器にある程度知識・技術がある方であれば比較的簡単にPCは自作することができます。
前述したCPUのグレードと世代について、ハイグレード・最新世代のCPUを使うとしても組み上がったものを買うよりも大幅にコストダウンさせることができます。
僕も数台PCを自作しておりますが、20万円ほどのパーツ代でBTO購入したとすれば40~50万円程度はかかるパーツ構成で制作することができました。

最後に

Mac PC Windows PC CPUの比較、また本文では深く触れていませんが描画能力を決める・向上させるグラフィックボードというパーツも音楽制作に伴って、画像・動画編集をしたい方にとっては大事な所になってきますし、内蔵ストレージがHDDなのか、SSDなのかなど他にも様々な部分でもPCを選ぶときの判断材料になるでしょう。
前述した自作PCの選択も、本来の目的とする音楽制作のための道具ではありますがそれにも愛着が湧けば音楽制作自体も楽しく有意義にやっていけると思います。
この辺りを考えながらPCを選んでみてもらえればと思います。

次に必要なものは近日中にアップします! それでは〜

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事一覧